「ライターになりたいんです。どうすればいいですか?」
こんな質問を、よく若い連中から受けたものです。それに対する私の回答はいつも同じ。
「ライターという肩書の名刺を作れ。それでライターになれる」
冗談でも何でもなく、ライターになるだけならこれで十分です。ただ、ライターとして仕事を請けて、しかもクライアントを満足させるとなると、超えなきゃならないハードルがやたらと多く、しかもそれなりの高さになります。ライターとして仕事をして、生活していくとなるとそれもまた意外と大変だったりもしますが、そこの方法論は人それぞれにかなり違ってきますから、何とも…というところです。
ただ大事なのは…本当にライターとして活動していきたいならば…まずスタートを切ることです。それには、冒頭でお話しした「名刺を作る」というのは、けっこう有効だったりするのです。
「ライター」という肩書の下に自分の名前がある。そうだ、俺はもうライターなのだ。…そういう自覚が、あなたをライターに育てる力となります。仕事を取ってきたり、クライアントのオファーに応えたりということはとても大事なことではありますが、そうした実務をこなすには、それ以前に「俺はライターなんだ!」という自覚が必要です。その自覚を目覚めさせるためにも「名刺を作る」のは実に有用な第一歩になります。
ライターになりたい方、まずは自分の名刺を作りましょう。仕事を取ってきてこなしていくのは、それから先の話です。