さて、刷り上がったばかりの名刺を眺めてニヤニヤしているだけでは、何の稼ぎにもなりません。ここからは仕事を取ってくる算段になります。
ただ、仕事を取ってくる前に、ある程度固めておかなくてはならないことがあります。
そのひとつが、仕事のフィールドです。
「言葉のあるところライターあり」というくらい、ライターの仕事は多岐にわたっており、活躍のフィールドも広いものです。「このジャンルで、こんな仕事をしたい」という希望があるなら、まずそれを優先しましょう。
広告物のキャッチコピーを作りたいなら、広告代理店や制作会社に営業をかければ良いですし、ストーリー性のある長文を書きたいなら編集プロダクションや出版社がいいでしょう。ゲームのシナリオライターを目指すならゲーム会社ですね。
まずはメールや電話で確認した上で、真新しい名刺をともに営業に出かけましょう。
成功するか失敗するかは分かりませんが、生きたい場所でやりたいことをやるのがベストです。やってみてダメだとなったら、回り道を探せばいいのです。
もし「何をすればいいのか分からない」ということであれば、「どんなことなら書けるか」を考えてはいかがでしょうか。
一般以上に長い経験や多くの知識を持つ分野、詳しく語れるテーマを持っているなら、それを活かすことを考えるのが、仕事につなげる近道です。
特殊な業界や一般にはほとんど知られていない、あるいは興味を持たれないと思われることでも、ライターの需要はあります。
まずは自分がライターとして何を書きたいのか、何が書けるかを考えてみましょう。
もちろん「特に得意分野を決めない」というのも、ひとつの方法です。