文章を書いて仕事としていることについて、人からは「特殊な才能だよなぁ」と言われたりします。
こうした周囲からの評価に対して、若い頃は「いや、そうじゃないんだ」なんてことも言ってきましたが、さすがに中年を過ぎると少々面倒になり「まあ、そうかもしれないね」などとお茶を濁すことが増えました。
でもねえ。
ライターというのは、基本的にそんなに特殊な仕事ではないんですよ。
大層なスキルが必要なものでもありません。
日本語圏…というか日本に住んでいる人のほとんどは、日常的に日本語を使っているわけです。
まぁ表現力やコミュニケーション力は人それぞれに違いますから、中には「言葉で人に伝えるのが苦手」という人もいるでしょう。
自分ではうまく伝えているつもりでも、相手にはまったく伝わっておらず「すいません、何言ってるのかわかんないス」といわれることもあるかもしれません。
それでも、この国に住むほとんどの人々は日常的に日本語を読み、話し、書いているはずです。まぁ昨今は「書く」というよりキーボードを叩いたり、スマホ画面からタイプしたりということのほうが多いかもしれませんが、いずれにしても日常的に日本語に触れているわけです。
そういう環境にある人であれば、誰でも始められる仕事。それがライターです。
「いや、そうは言ってもいろいろと、プロのテクニックとかがあるでしょ?」
そんなふうに思う人もあるかもしれません。
また確かにいろいろと手練手管はありますが、ライターの仕事の基本は「伝えること」です。
伝えたい情報を伝えたいターゲットに伝えられさえすれば、それでいいんです。
そして「伝えたいことを伝える」ということは、ほぼすべての人々が日常的に行っていることでもあります。
特殊なことでもなんでもありません。
ライターというのは特殊な仕事ではありませんし、やろうと思えば誰にでもできるものです。
まず、そこを理解しておいてください。